4月16日(日)「奈良の山々と美術」

吉野、葛城、笠置、信貴山… 奈良を囲む山々は、仏教修行の場でもありました。平安から鎌倉時代を中心に、そこに祀られた神仏と美術についてお話しします。

5月21日(日)「百済観音の世界」

2020年3月から東京国立博物館で開催されるはずだった特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」。残念ながらコロナ禍のために中止となり、幻の展覧会となってしまいました。同じく中止となったその記念講演会を、ここに“初演”します。

6月18日(日)「香の美術」

香は仏教伝来とともに日本へもたらされました。香を焚くことは、ほとけを供養する基本的な行為のひとつです。今回は奈良時代に制作された柄香炉(手持ち型香炉)を中心に取り上げ、その見どころを紹介するとともに、当時の焼香の意義についても考えます。

2月19日(日)「奈良の仏教版画をめぐって」 Sunday, February 19th ”Nara’s Buddhist Prints”

「印仏」というのは、スタンプ式の小さい仏教版画です。今回は奈良の印仏を中心に取り上げ、儀式や道教からの影響などの視点から印仏を考察して、その信仰背景と魅力を英語と日本語両方でご紹介いたします。

 

This lecture delivered in English and Japanese focuses on the stamp-like small Buddhist prints known as inbutsu, especially those associated with Nara. I consider such significances as the Daoist influences inbutsu reflect and their uses in ritual.

◇From 2:00 p.m. to 3:30 p.m. in the auditorium.
◇Prior registration is required.
◇Admission is free but capped at 90 guests.
◇Registration closes when the event reaches capacity.

1月15日(日)「仏像の模刻をめぐって」

特定の彫刻を模して別の彫刻をつくることを模刻と言います。特に仏像では著名な像が模刻される例が多く知られますが、そこでは単に「かたち」を写すだけでなく、原像がもつ背景も参照されました。いくつかの事例から、仏像を模刻する意味を考えます。

3月19日(日)「ステラレネーゼ達の“断捨離”」

物を捨てられない人種「ステラレネーゼ」が多く集まる博物館。そんな博物館で行われた“断捨離”事業での苦労と、そこから見えてくる文化財保存の極意についてお話しします。

10月16日(日)「古代の戸籍と正倉院文書について」

今から1300年以上前の飛鳥・奈良時代に作られた日本の戸籍について、その制度と実態をお話しします。現存する戸籍の多くは正倉院に伝来しましたので、今回は正倉院文書の全体像にも言及しつつ、戸籍を読んでみたいと思います。

11月20日(日)「古写真と仏像研究」

たった1枚の古写真が、仏像の知られざる歴史の一側面を明らかにすることがあります。仏像研究における古写真の有用性について、近年の調査成果をふまえてお話しします。

12月18日(日)「如来像の着衣について」

奈良国立博物館が今年制作した仏像のレプリカなどを用いて、飛鳥時代から鎌倉時代までの仏像が、どのような衣(ころも)の着方をしているのかを分析し、仏像の衣文の美にせまります。

7月17日(日)「平安貴族と装飾写経」

写経は、本来経典を学んだり、功徳を積むために行うものでした。
平安時代、貴族たちは趣向を凝らし飾り立てた写経を作り出します。その背景にある信仰と文化について、ご紹介します。