7月17日(日)「平安貴族と装飾写経」

写経は、本来経典を学んだり、功徳を積むために行うものでした。
平安時代、貴族たちは趣向を凝らし飾り立てた写経を作り出します。その背景にある信仰と文化について、ご紹介します。

8月7日(日)「仏教美術以前の日本美術」

奈良博のコレクションは仏教美術だけではありません。世界の人々を魅了する縄文土器や土偶、そして謎多き銅鐸や銅矛たちもいるのです。今回は普段あまり出番のない彼らを主役に、縄文・弥生の美術にまつわる「通」なお話をしたいと思います。

9月18日(日)「明恵上人をめぐる仏教絵画」

鎌倉時代はじめに明恵上人(みょうえしょうにん)によって創建された京都栂尾(とがのお)高山寺には、創建期にさかのぼる仏画の優品が数多く伝わります。その代表作である国宝仏眼仏母(ぶつげんぶつも)像を中心に、造形に込められた明恵の仏教信仰を読み解きます。

6月19日(日)「文化財の健康診断ー X線CT調査でみる文化財ー」

2017年に大型文化財用X線CTスキャン装置を導入して以来、奈良博は数々のCT調査をおこなってきました。文化財の内部に秘められた構造・製作技法・劣化状況・修理歴など、実際のCT調査結果と共にご紹介します。

4月17日(日)「薬師如来像をめぐって」

薬師如来は、左手に良薬の入った壺「薬壺」を執るすがたでよく知られています。日本では平安時代に薬師信仰のブームが起き、多くの彫像が造られました。今回は平安中期(10-11世紀)の作例を中心に取り上げ、その信仰背景と魅力をご紹介します。

5月15日(日)「文化財を加害するムシの話」

自然界には多くの昆虫がおり、その中には博物館の収蔵品(文化財)を加害する昆虫もいます。害虫から文化財を守るためにはまず、相手(害虫の種類)を知る必要があります。文化財を加害する害虫の種類やその防除法についてお話しいたします。

1月16日(日)「辟邪絵をめぐって」

疫病や災いを引き起こすとされた鬼とたたかう五人の善神を描く平安絵巻の傑作「国宝 辟邪絵」。奈良博を代表する名品の魅力を紹介するとともに、その勇ましい図像の典拠や、「地獄草紙」の名で伝来した信仰背景にも迫ります。

2月20日(日)「ほとけの装いにみる工芸」

仏像や仏画のほとけは、美しい衣やよろい、装身具を身につけています。これらは織物、皮革、金具といった工芸品を彫刻や絵画として再現したものです。ほとけのきらびやかなファッションの世界を、実際の工芸品と比較しながら楽しみます。

3月20日(日)「“サスティナブル”な文化財保存」

昨今よく耳にする単語“サスティナブル(持続可能)”。この概念を組み込んで行なっている文化財保存活動を保存対象となった古写真(銀板写真)の紹介と共に解説いたします。

10月3日(日)「絵はがきと仏像研究」

たった1枚の絵はがきが、仏像の知られざる歴史の一側面を明らかにすることがあります。仏像研究における絵はがきの有用性について、近年の調査成果をふまえてお話します。